2014年5月4日日曜日

窓にぶつかった菊頂

この鳥はキクイタダキと言う鳥。
頭のてっぺんが菊の花に見える所からこの名がついた。
どう見ても菊の花には見えないとお思いでしょう、しかし
飛んでいる時には見事と言うべき菊の花に見えるのである。
頭の上の黒い部分なぞ一切見えない見事な菊の花である。
「菊頂」とはよく命名した物だと感心していた所だったがこの通り。

昨年も同じ場所のガラスにぶつかって死んでしまったが
今年は脳震とうで済んだ。しばらくして2メートル位林の方へ飛んで
又ぶつかった。「何で?]と思ってよく見るとガラスが鏡の役目になり林が写っているのである。鳥にとってはガラスではなく林なのです。
「どう?見てこの頭、菊の花に見える?」と言っているようだ。
これが菊の花に見えるのだから不思議だ。

この鳥を始めて見たのは50歳位の時冬の上高地の梓川べり。
一緒に居た鳥好きのテレビマンから 「頭の上に菊の花が咲いているのでキクガシラ」と教わった。
滅多に見れる鳥ではない。
このまま死んでしまうのではと、とても憂鬱な気持ちで思いっきり目で看病していたら元気になり
無事今度こそ本当の林に帰っていった。ほっと胸をなでおろす、嬉しかった。