2016年4月30日土曜日

山の恵み

山菜で一番最初に出るのはコゴミ。
人がしゃがんで小さくなる事をこごむと言う事から
コゴミと言う様になった。正式名は草ソテツ。

山菜とは雪が解けると必ず出てくるもの。
高冷地に有って新鮮な野菜不足になる春、
そこに行けば必ずあるもの。
ここは約束の場所。
コゴミの大群落。
最高の標本。
周りにある茶色の枯れた矢羽のような物、昨年の、
花で言えば雄花。この雄花を人は見た事は無い。
ここでコゴミを採ると年内二度とここに来ることは無い。
いつ出てくるのか、はたまたコゴミのシダが雄花に変わっていくのか。この状態で触ると胞子が出てくる。

高山植物のガンコウランに「ガンコウランの花見たことなし」と
言う言葉がある。ガンコウランの花が見たい場合雪渓の雪解けを
追っかけて行けば良い。
これからの時期、山々の木々は存在感を示す。
先ず最初に存在感を表すのが桜であろう。
遠くにあっても咲いている場所が分かる。
桜が散るといよいよ新緑の季節となる。
夏の葉はすべての木が同じ色の緑であるが春の若葉は
それぞれ存在感ある自身の色を持つ。
遠くから見ても「私はここにいますよー」って言って
いるような気がします。
桜の花が満開とコゴミの時期がピッタリ同時。
桜が咲いたらコゴミを採りに行く、どんなに
コゴミが欲しくても桜が咲く前に行ったら空振り。

2016年4月23日土曜日

毎年の作業


位ヶ原山荘から 約1キロ上の除雪作業脇を通って
今年も遭難防止作業であるロープ張りに行く。

乗鞍岳のピーク。
大雪渓から本谷、伊那川に進入しないようにロープを張る、
日本の山の沢には必ず滝がある。晴れている日は前方の
空が青く雪と空がはっきりしているので滝がある事に気付くが
曇りの日は前方の雲と雪が一体化して滝があることに気付かない。気持ちよく滑っているのに瞬時にして奈落の底。



このロープを張らないと春山バスの運行が許可されない。
ロープを張り始めて15年、張る以前は事故があり、すべて
死亡事故。我々救助も仕事としている者にとって何故沢を
滑るのかまったく分からない。人は沢を滑りたがるが沢を
下れば人里にたどり着くと思っているのかも知れない。
沢には必ず滝がある事を知らないのかも知れない。
一昨年も別の沢であるが滝から落ちて死亡事故。

約800メートルロープを張る。
この二つの川は下流では全く距離の離れた別々の川であるが
雪渓下の入り口は100メートル足らず。
特に本谷の滝は乗鞍では一番落差のある滝で100メートル
近くある。

山頂からの滑降は確かに爽快である。

この写真の右ギリギリの所が ツアーコース入り口。
今年は積雪が少ないため入り口付近は雪はあるものの
森林帯に入ると積雪少なくゴールデンウイークには滑走
不能と成ります。入り口の積雪に惑わされないように。

除雪作業員によると今月中には大雪渓まで行けるという。

2016年4月15日金曜日

畑仕事始まる

昨年廃品回収の車に載っていたこの耕運機を発見
動くか聞いて値段交渉、兎に角程度がいい、4万円との事
いつも農機具屋で指をくわえて見ていたが この程度の
機械だと15万円以上する。どうせ只で持ってきた物だから
3万5千円に値切って見たら二つ返事でオッケー。


3万5千円の機械 初めて始動。はたして。
うーん、よく働く。
天気がよければ明日は下の畑を耕そう。

2016年4月14日木曜日

帰ってきました

9日乗鞍を出発して三浦半島の油壺に行って来た。
ここは諸磯湾、友人の別荘がここにあり、そこに泊めてもらう。
写真奥に富士山が見えるはずであるが曇りで見えない。
油壺湾から歩いて6,7分の所にある。
油壺湾全景。
油壺のヨット。
これだけでは無い、丘に上がったヨットも 諸磯湾同様
無数にある。
写真右奥に建物はお客さんであり、友人の建物。
目的はここにある。
そうです。旅行などでは有りません。
お客さんの建物裏の広大な土地に日本蜂の巣箱を
置いてもらうために油壺に行っていたのです。

どこからかやって来る分蜂 群を取り込むために
巣箱を置いておく、所謂待ち箱と言うやつ。
昨年もお願いして置いて頂いた。
昨年横須賀で1箱、油壺で1箱見事に入り乗鞍に
持ち帰ったのですが残念ながら最近問題になっている
アカリンダニにやられて自然消滅。
それに懲りず又お願いに来たと言う訳。
10日見事に1群入った。
こんなうれしいことは無い。日本ミツバチを飼育している人
なら分かると思いますが飛び跳ねるほど嬉しいものです。
又駄目に成らない事を祈るしかない。
写真、蜂が出入りしている。

2016年4月3日日曜日

久しぶりです

ここの所 会議とか言って外出、外泊。
会議とは名ばかり、単なる飲み会。
のん兵衛の自分にとっては大歓迎、1泊2日の
旅行気分、ありがたや。

と言うわけで久しぶりの春仕事、キノコの原木が
落ち葉ですっぽり埋まってしまっている。この状態だと
秋の収穫はほんの僅か。
こちらは白樺に打ったムキタケの原木。
クリタケ、ナメコ、にあっては原木がどこにあるか
解らないほどだ。
熊笹の中の落ち葉をかき出し、そこへ移動する。
落ち葉のかき出しが大変な重労働。
死ぬほど疲れた。