2016年4月23日土曜日

毎年の作業


位ヶ原山荘から 約1キロ上の除雪作業脇を通って
今年も遭難防止作業であるロープ張りに行く。

乗鞍岳のピーク。
大雪渓から本谷、伊那川に進入しないようにロープを張る、
日本の山の沢には必ず滝がある。晴れている日は前方の
空が青く雪と空がはっきりしているので滝がある事に気付くが
曇りの日は前方の雲と雪が一体化して滝があることに気付かない。気持ちよく滑っているのに瞬時にして奈落の底。



このロープを張らないと春山バスの運行が許可されない。
ロープを張り始めて15年、張る以前は事故があり、すべて
死亡事故。我々救助も仕事としている者にとって何故沢を
滑るのかまったく分からない。人は沢を滑りたがるが沢を
下れば人里にたどり着くと思っているのかも知れない。
沢には必ず滝がある事を知らないのかも知れない。
一昨年も別の沢であるが滝から落ちて死亡事故。

約800メートルロープを張る。
この二つの川は下流では全く距離の離れた別々の川であるが
雪渓下の入り口は100メートル足らず。
特に本谷の滝は乗鞍では一番落差のある滝で100メートル
近くある。

山頂からの滑降は確かに爽快である。

この写真の右ギリギリの所が ツアーコース入り口。
今年は積雪が少ないため入り口付近は雪はあるものの
森林帯に入ると積雪少なくゴールデンウイークには滑走
不能と成ります。入り口の積雪に惑わされないように。

除雪作業員によると今月中には大雪渓まで行けるという。

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