2012年5月25日金曜日

カメラをなくす

写真を載せられないのがとても残念。
早朝より行者ニンニクを採りに出かけた。険しい山を登り歩くこと3時間で現地到着。狙い通り真っ盛り。とうてい採り尽くせない素晴らしい行者ニンニク畑。現地に着いたらゆっくり休憩してと考えていたがそれどころではない、急斜面にへばりつくようにして採り始める。50リットルのザックにいっぱいにするには一生懸命採らなくてはならない、ザック半分位採ったところで楽しみにしていたお昼。何が楽しみかってお昼はおにぎりだけあればいい おかずは現地調達 味噌を持参 行者ニンニクに味噌を付けて食べる これがまた実に美味い。今年も美味いお昼を堪能した。それにしてもカメラをなくすなんて、写真もいっぱい撮ったのに本当に残念。
以前ブログで山岳信仰について少し触れましたが行者ニンニクとは昔行者が食べていたところからこの名がついた。乗鞍は信仰対象の山 行者も沢山来た。本当に信仰だけに登ったかと言うとそうではない、高山植物の盗掘である、盗掘とは言ってもそれは現在の事、昔は高山植物を採ってはならない法律など無かったのである。昔の行者は今でいう医学者であり薬学博士であり天文学者であり全ての学者であった。村々には必ず一人は行者が居て病気になったりすると行者のところへ行く、そして薬草を分けて貰う。そう 行者が山に信仰と言って登ったのは薬草採りに登ったのである。では 何を採りに登ったかと言うと主にコマクサとトウヤクリンドウである。トウヤクリンドウは噛むととてつもなく苦い、胃腸薬となる訳です。最も欲しがったのはコマクサ、コマクサはケシ科(図鑑参照のこと) ケシである つまり鎮痛薬。この鎮痛薬がほしかったのである。行者も無料で分けた訳では無い勿論売る。最後の値段が10銭であったという。コマクサのある山は信仰対象になり今でも登山道は多い。槍ヶ岳、穂高岳は見ての通り神々しい山であるが播隆上人ただ一人登山目的で登っただけ。コマクサの無い山は信仰の対象にならなかったのである。今では山小屋のおやじが登山道を作って登山客の為の道となっている。コマクサが乱獲により激減し法整備がされ採取禁止となった。昔は何と言ったか分からないが今で言うグリーンパトロールの第1号が乗鞍で誕生する、その第1号が私の父であった。超簡単に書きました。
これを書いた後行者ニンニクでビール、ニンニクをかじってビールなんて人はいないと思うけど行者ニンニクは何でこんなにビールと合うの?


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